意外に少ないのですが、ショートカットでボーイッシュなAV女優は男性に根強い人気があります。ショートカットというだけでAVを買ってしまうという男性もいるほどです。
2013年にAVデビューした湊莉久さんは、そんなショートカット女優の代表的な存在だと言えましょう。
ショートカットというと、明るくて快活で、親しみやすいあっけらかんとした性格というイメージでしょうか。湊莉久さんは正にそのもののキャラクターで人気になりました。
趣味が麻雀で、デビュー作のタイトルも『雀荘でバイトするショートカットの現役女子大生 AVDebut!』。麻雀が好きな女の子というだけで珍しく、興味を持った男性も多かったのでは、と思います。普通は女の子らしくない趣味だからといって隠すところですが、あえてそこを打ち出したこともよかったのでしょう。

極初期の作品である『恥ずかしいカラダ ショートカット新人 湊莉久』では、親子ほども離れたベテラン監督カンパニー松尾さんにフレンドリーな対応を見せます。そのあっけらかんとした親しみやすさは、男性にとってたまらなく魅力的なのです。
その分、色気はないかなぁと思いきや、いざヌードになるとスレンダーでしなやかなボディラインは若さにあふれていて、なんともセクシー。胸こそあまり大きくないのですが、その分ヒップの大きさが際立ちます。
そして何よりもセックスに対して積極的で、楽しそうに快感を貪る姿が実に素敵なのです。こんなセックスが出来たら、楽しいだろうなと見る者に思わせてくれるのです。
太陽のように明るい笑顔で「気持ちよくなってくれた人の精子は飲みたくなる」なんて過激なことを言ってしまう湊莉久さん。男性の精子を飲み込む、「ごっくん」プレイも大好きで、そうした作品にも数多く出演しています。男性にとっては、自分の精子を飲んでくれるということは自分を大事に思ってくれるような気持ちになるのです。しかも、それを嬉しそうに、美味しそうに飲んでくれるとなれば、もう感激なのです。あの臭いや苦さが苦手だという女性も多いでしょうが、「ごっくん」が好きだというAV女優さんは、確固たる人気を得ることが出来るようです。

湊莉久さんは企画女優としてデビューしましたが、たちまち人気を集め、DMM.R18アダルトアワード2015では最優秀女優賞を受賞し、日本のAV女優の頂点を掴みます。
さらに2015年にはteamZERO、2016年にはS1の専属として単体女優になっています。00年代までには企画女優から単体女優になる例はあまりなかったのですが、湊莉久さんの時代からは少しずつ増えていったようです。
恵比寿★マスカッツやKUHNといったアイドルグループにも加入して活躍。湊莉久さんの天真爛漫な明るいキャラクターはAV以外のフィールドでも輝いていました。
そしてデビューから５年めの2018年に突如引退を発表。以前から人気絶頂の時に辞めたいと語っていた湊さんなので、５年という節目をいいタイミングだと思ったのでしょう。
AV引退後もラスト写真集制作プロジェクトをクラウドファンディングで開始すると、予定を遥かに上回る1000万円以上の支援金額が集まり、その人気の高さを見せつけました。

男性が好むタイプの女性というと、長い黒髪で清楚で従順で巨乳、などと考えられがちですが、その真逆のタイプである湊莉久さんはこれほどの人気を得ているのです。男性の好みも決して画一的ではなく、いろいろなタイプの女性が好まれる可能性があるということなのです。