みひろのAV女優のキャリア
ステップアップするためにAV出演
AV女優がAVファン以外にも支持されるようになったのはアイドルグループ「恵比寿マスカッツ」の活躍が大きいのではないでしょうか。彼女たちがAV女優と知らずにテレビなどで恵比寿マスカッツのファンになった人も多いようです(恵比寿マスカッツにはグラビアアイドルなどAV女優以外も在籍していますが…)。
その恵比寿マスカッツが結成された2008年の第一期のメンバーであり、そして現在の恵比寿マスカッツにも参加しているのが、みひろさんです。
とても39歳(!)とは思えない愛くるしいルックスと明るいキャラクターで、誰からも愛されているみひろさん。
彼女がAVにデビューしたのは2005年のことでした。実はみひろさんは2002年からグラビアアイドルとして活躍していたのですが、よりステップアップするためにAV女優になる決意をします。このあたりの葛藤に関しては本人の自伝『nude』(講談社)や『AV女優、のち』(著・安田理央角川新書)などに詳しいのですが、「最後の賭けとしてAVに出よう」「やるんだったらAVの世界でナンバーワンになろう」と決心したそうです。
みひろさんは、老舗AVメーカーであるアリスジャパンとマックス・エーの二社同時専属で24本契約という鳴り物入りのデビューを飾り話題となりました。期待の超大型新人だったわけです。そしてその期待に応えるような人気でAV業界を席巻しました。
セクシーさだけがAV女優の魅力ではない
みひろさんはAVに出演すると同時に、高橋克典さん主演のテレビドラマ『特命係長 只野仁』や前田亜季さん主演の映画『水に棲む花』などに出演するなど女優としての活動も広げていきました。中でも2009年に公開された入江悠監督作品の『SR サイタマノラッパー』では重要な役であるヒロイン千夏を演じ、その演技力は高く評価されました。
その一方でテレビのバラエティ番組にも数多く出演。特に『ゴッドタン』の「キス我慢選手権」に出演した時は劇団ひとりさんとの濃密なやり取りが話題となり、コーナーのレギュラーに。さらに映画として公開された『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』にもメインで出演を果たしました。
そして、みひろさんの存在をお茶の間にまで広めたのは志村けんさんの『志村けんのだいじょうぶだぁ』への出演でしょう。その後、『志村けんのバカ殿様』や舞台『志村魂』にも出演し、志村けんファミリーの一員として活躍することになります。
AV女優としての活動は2010年で終止符を打つことになります。デビューから5年間、この時期のAVは人気単体女優であってもハードな内容の作品をこなすのが当たり前だったのですが、みひろさんはレズやぶっかけ、アナルファックやSMといった過激なプレイは一切やっていませんでした。小柄で胸も小さく、セクシーさで言えば、他のAV女優さんには及ばなかったかもしれません。
それでもみひろさんは、そのずば抜けた可愛らしさでトップAV女優の一人であり続けたのです。セクシーさや過激さだけがAV女優の魅力ではないことを、みひろさんは証明したとも言えます。
7年のブランクを経てマスカッツに復帰
引退後も、やはり元AV女優である漫画家・峰なゆかさん原作、壇蜜さん主演のテレビドラマ『アラサーちゃん無修正』の主要キャラゆるふわちゃんが、みひろさんそのものではないかと思えるほどのハマリ役でした。
そんなみひろさんが、2017年に恵比寿マスカッツ(当時は恵比寿★マスカッツ、恵比寿マスカッツ1.5名義)に復帰したことは驚きでした。
みひろさんは恵比寿マスカッツの初期からのメンバーでしたが、その途中でフェードアウトしていました。それがずっと心残りだったそうです。
そのため、7年のブランクを経て復活したのです。この時、みひろさんは35歳。他のメンバーはみんな20代なのに、その可愛らしさは全く負けていません。可愛らしさには年齢も関係ないということも、みひろさんは証明したのです。
みひろのキャリアのまとめ
芸能界へのステップとしてAVを選ぶ人も少なくありません。しかしAVから芸能界への道はそう簡単なものではありません。成功した人はごく一部にしか過ぎないのです。それでも本人の才能と努力があれば、大きなチャンスとなることもまた間違いではないのです。まひろさんはその道を突き進むことが出来た一人だと言えるでしょう。
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